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COLUMN

建てた後で後悔しない!二世帯住宅のメリット・デメリット

二世帯住宅には、大きく分けて3つの間取りがあります。
家族によって価値観やライフスタイルは違うため、自分たちに合っている二世帯住宅がどのタイプかを見極めないと、共同生活はうまくいきません。

今回は、後悔しない二世帯住宅を建てるために知っておきたい、二世帯住宅の間取りとそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

二世帯住宅にするメリット

・子供を見てもらえるため子育ての負担が楽になる

二世帯住宅を選ぶ最大のメリットは、子育ての負担が軽くなることです。
親世帯が仕事をリタイヤしていれば、子世帯が夫婦共働きで忙しくしていても、幼稚園へのお迎えや子供の相手を任せることができます。

子供が熱を出したり、自分が病気で倒れたりしたときも、頼れる相手がすぐそばにいるメリットは大きいでしょう。

・新居を建てるときに経済的な援助を受けられる

二世帯住宅を建てる際、親世代から資金を援助してもらえば、住宅ローンの融資額を大幅に抑えることができます。
また、通常なら親族間でも多額の贈与をすると贈与税がかかりますが、家を建てるための資金を贈与する場合は、一定額まで非課税です。

・省エネ住宅を新築する
・一定期間内に契約を結ぶ

といった条件を満たすと、最大で3,000万円まで非課税での贈与を受けられます。

さらに、二世帯住宅だと将来の相続発生時に「小規模宅地等の特例」が適用され、相続税の減税も利用できるのでお得です。

・二世帯住宅にすると条件を満たせば補助金も

住宅性能に優れた二世帯住宅を建てると、以下のような補助金をもらえる場合があります。

・地域型住宅グリーン化事業
・すまい給付金
・新居を建てる地域で実施されている独自の補助金

それぞれ補助金の種類によって給付条件が異なるため、補助金を利用するなら下調べが必須です。ただし、うまく補助金をもらうことができれば、二世帯住宅の建設費用を数十万円節約することができます。

二世帯住宅には3つの間取りがある

二世帯住宅の種類は、基本的に以下の3種類です。

・完全同居タイプ
・一部共有タイプ
・完全分離タイプ

同じ二世帯住宅でも、タイプによって生活のしやすさは大きく異なります。
それぞれ間取りごとの特徴を見ていきましょう。

完全同居タイプの二世帯住宅の特徴

「ひとつの家に二世帯で暮らす」のが、完全同居タイプの二世帯住宅です。
寝室などのプライベートな空間を除いて、リビング・キッチン・トイレ・玄関などすべて一緒に使います。

・完全同居タイプの二世帯住宅のメリット

完全同居タイプの代表的なメリットは以下のようなものが挙げられます。

・建設費用が安い
・リビング等の共用スペースを広く取れる
・距離が近いためコミュニケーションが多い
・子供のことを頼みやすい

完全同居タイプのメリットは、距離の近さとコストの安さ。

寝室を増やすだけなので設計が簡単ですし、一緒に過ごす時間が長くなるため、家族間のコミュニケーションも増えやすいです。ちょっとした家事のお願いや子育てのサポートなども、気軽に頼めます。

・完全同居タイプの二世帯住宅のデメリット

二世帯住宅の完全同居タイプの代表的なデメリットは以下のようなものが挙げられます。
・お互いのプライバシーが筒抜けになるためストレスを感じる場合も
・性格的な相性が合わないと自宅で安らげない
・生活ルールや暮らし方の違いで揉めやすい

完全同居タイプのデメリットは、生活のリズムや好み、家事の進め方、性格などが合わないとストレスが大きくなることです。
とくに嫁姑同士があまり仲良くない場合、距離が近すぎるせいでトラブルになりがちなので、完全同居タイプは避けておいた方が良いでしょう。

一部共有タイプの二世帯住宅の特徴

二世帯で話し合い、住宅の一部だけを共有するのが一部共有タイプです。
玄関だけ共有し、キッチンや浴室は二世帯分用意する場合もあれば、玄関と浴室を共有することもあります。

・一部共有タイプの二世帯住宅のメリット

一部共有タイプの代表的なメリットは以下のようなものが挙げられます。

・同居状態でもほど良い距離感を保ちやすい
・各世帯のこだわりを実現できる

どれだけ仲の良い間柄でも、距離が近いと相手の嫌な部分が目についてしまいがち。
その点、一部共有タイプは適度に距離を置いて生活できます。キッチンのデザインなどに強いこだわりがある場合も、それぞれの世帯にキッチンがあれば揉めることはありません。

・一部共有タイプの二世帯住宅のデメリット

一部共有タイプの代表的なデメリットは以下のようなものが挙げられます。

・生活リズムの違いが気になりやすい
・お互いの意見が衝突して自由に設計できない場合も

一部共有タイプの二世帯住宅は、生活リズムが違うとお互いストレスを溜め込みやすいです。
自分たちが寝ているときに相手がお風呂に入ったり、忙しく家事をしたりするような状態だと、自宅にいてもリラックスできません。
ある程度設計の工夫で対策できますが、多少間取りの自由度が下がってしまいます。

完全分離タイプの二世帯住宅の特徴

同じアパートやマンションの隣室で生活するように、すべての生活スペースを世帯ごとに分けてしまうのが完全分離タイプです。

・完全分離タイプの二世帯住宅のメリット

完全分離タイプの代表的なメリットは以下のようなものが挙げられます。

・各世帯が考える理想の間取りを実現できる
・プライバシーが強く保護されている
・将来的に空き室になったら賃貸としても活用可能

完全分離タイプのメリットは、各世帯の間取りをお互い好きなように設計できることとなります。

また、生活スペースを共有しないため、性格や生活リズムが合わなくても衝突する心配がありません。それでもすぐ近くに住んでいるため、介護や健康状態のチェック、子守のお願いなどをしやすいです。

また、将来的にどちらかの世帯が空いた場合、空き家の方を賃貸として活用することもできます。

・完全分離タイプの二世帯住宅のデメリット

完全分離タイプの代表的なデメリットは以下のようなものが挙げられます。

・費用が高い
・世帯間が疎遠になりがち

完全分離タイプのデメリットは、建設費用の高さです。
完全同居タイプや一部共有タイプに比べると、水回りやリビングなどすべての設備を2世帯分作る必要があるので、お金がかかります。
また、お互いが意識して交流しないと、近くにいても疎遠になってしまいがちです。

二世帯住宅でよくあるトラブルとトラブルにならないようにするための方法

・二世帯住宅のよくあるトラブル事例

二世帯住宅では、間取りや仕様をよく考えないと以下のようなトラブルが起きてしまいます。

・キッチンや浴室、トイレが相手側の寝室に近く気軽に利用できない
・家事の進め方や子育ての方針が合わずにギクシャクする
・気軽に友人を呼んだり外出したりしづらい
・思ったよりも荷物が多く収納が足りなくなってしまった
・足音や洗濯機を回す音が気になる
・距離感の違いからプライバシーがないように感じて精神的に疲れる
・玄関に靴や傘が散乱して動きづらい
・トイレや洗面所の数が足りず毎朝渋滞してしまう
・センスや好みの違いから家具や内装のデザインが混乱してしまった
・寝る時間や入浴する時間が違うため気を使う
・共用部分の電気代や光熱費をどちらが負担するかで揉めた

二世帯住宅でよくあるトラブルは次のような方法で防いでいきましょう。

・二世帯住宅のトラブルを防ぐ方法

二世帯住宅のよくあるトラブルを防ぐおすすめの方法は、設計や予算決めの段階から両方の世帯が話し合いに参加すること。
そして、話し合いで決まったことを毎回書面に残しておくことです。

新居に求める要望やこだわり、1日のおおまかなスケジュール、家事や支払いのルールなど、ひとつずつ書き出しては話し合いをして妥協点を決めておくと、多くのトラブルを防げるでしょう。

まとめ

完全同居・一部共有・完全分離、どのタイプの二世帯住宅にも、それぞれのメリットとデメリットが存在します。

異なる価値観を持つ2つの世帯が仲良く暮らしていくためには、お互いの生活リズムやこだわりを尊重できる二世帯住宅が必要です。

自由設計のダイアリィズで、どちらの世帯も満足できる後悔しない家づくりを始めましょう。

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