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COLUMN

狭小地でも快適な家を!狭小住宅で空間を最大限広く使う間取りのコツ

注文住宅のデザインや内装、間取り等にお金をかけたい場合におすすめしたいのが、価格面でも税金の負担もお得な狭小地を選ぶこと。

ただ、狭小地の注文住宅は、間取りを工夫しないと住みづらい家になりがちです。
そこで今回は、狭小地の住宅を最大限に広く使う間取りのコツをご紹介します。

そもそも狭小住宅って

狭小住宅とは、20坪程度の比較的狭くて小さい土地に建てる一戸建てのことです。
とはいえ、狭小住宅に正確な定義はありません。

不動産や建築の業界では、20坪以下の土地のことを「狭小地」と呼ぶため、そこから狭小住宅という呼び方が使われているだけです。

注意点は、狭小地で一般的な戸建ての間取りを採用すると、狭くて住みづらい家になってしまうこと。
狭小住宅で快適な生活を送れるように、狭さを感じさせなくする工夫を知っておきましょう。

狭小住宅の特徴・メリット

・土地代が安い

狭小住宅は、名前の通り非常に狭く小さな土地なので、土地の代金が安いです。
基本的に、土地の価格は「一坪・一平方メートルあたりの金額×面積」という計算で決まります。

一坪あたり40万円のエリアだと、40坪の土地を買うために必要な金額は1,600万円ですが、20坪の狭小地なら800万円で購入できるのです。

また、狭小地や変形地など、広さや形に問題のある土地は市場で人気がないため、その分、安く取引されています。
狭い土地は固定資産税も安いので、新居の購入費用や維持費を抑えたい場合は、金額的にお得な狭小住宅を選ぶと良いでしょう。

・駅近エリアなど利便性の高い場所にマイホームを建てられる

狭小地には、

・単純に狭いため土地が安い
・人気がないので同じエリア内でも金額的にお得
・住宅の設計が難しいため迷っている内に売れてしまう可能性が低い

といったメリットがあります。
そのため、本来なら地価が高くて手を出せない、交通の便が良い駅周辺の土地も購入しやすいのです。

狭小住宅で空間を最大限活用するには?

・「高低差」と「大空間」で開放感を演出

狭小地に注文住宅を建てる場合は、なるべく天井を高く取りましょう。
人間は、奥行きがなくても高さがあると実際よりも空間が広く感じられます。

ただ、天井を広く取るといっても各種の規制で住宅の高さには上限があるため、無制限に高い家を建てるわけにはいきません。

そこでおすすめしたいのが、リビングやキッチンのある階だけ天井を高くすること。
寝室など、天井が低くても問題ない部屋を2階にまとめて1階部分を高くすれば、十分な高さを確保できるでしょう。

吹き抜けを設置して上下の空間をつなげるのも、開放感の演出という意味では効果的。
天井部分に天窓を設置すれば、自宅の周囲を建物に囲まれていても、明るい空間を作れます。

室内の高低差を演出するという意味では、壁のかわりに段差を作って空間を分けるスキップフロアもおすすめです。
ただ単に天井を高くするだけだと、生活スペースとして使えない無駄な空間が増えてしまいます。

しかし、吹き抜けや高い天井の途中に1.5階や2.5階を作ったり、ロフトを作ったりすれば、その分、部屋を増やせるので便利です。
スキップフロアで壁を減らし、室内にスケルトンの階段を作れば、廊下を作らなくても良いので、生活スペースを目一杯広げられるでしょう。

また、奥行きを意識すると、限られた空間をより広く見せることができます。
ポイントは、障害物で視線を遮らないこと。
廊下の突き当りやドアの正面など、無意識の内に視線が向いてしまう場所には、足元から天井まで届くような背の高い窓を取り付けましょう。
視線が通れば、圧迫感はなくなります。

狭小住宅にスキップフロアをおすすめするのは、壁を設けず、段差で部屋を区切るため視線が通りやすいからという理由もあるのです。

・防音性抜群の地下室を作るのもおすすめ

狭小地に注文住宅を建てる場合は、半地下や地下室を作りましょう。

半地下や地下室は、一年を通して温度が安定しています。
地上部分と違って夏場の強い日差しで室温が高くなったり、窓から熱が逃げて室内が冷え切ってしまったりする心配がありません。

また、狭小地は隣家と密着しがちなので、1階や2階にリビングを作っても窓から日差しを取り込んだり、外の景色を楽しんだりできないことが多いです。
明るいリビングを期待できないのであれば、思い切って地下室をリビングにしてしまった方が、涼しく快適な環境で1日を過ごせるでしょう。

ちなみに、地下空間は部屋の周囲を囲む地面が音を吸収してくれるので、防音性も高いです。
シアタールームの設備を揃えて大音量で映画鑑賞をしたり、楽器の練習をしたりしても近所迷惑になりません。
子供がリビングで勢いよく走り回っても、ほかの階に振動や騒音が伝わりづらい点も地下リビングのメリットです。
また、地下の部屋は防火性や耐震性も高くなるので、リビングの安全性を重視したい人にもおすすめの間取りとなっています。

さらに、地下室は一定の広さまで容積率にカウントされません。
通常、建物を建てる場合は、土地ごとに決められている「容積率」や「建ぺい率」を守る必要があります。
20坪の土地で容積率が200%なら、住宅の延べ床面積は最大40坪まで。
しかし、地下に作った部屋の床面積は容積率の計算から除外できるため、地下室があると40坪よりも広い家を建てられます。

日当たりや建設費用が高くなってしまう点さえ割り切ることができれば、狭小地では地下にリビングを作った方が過ごしやすいです。

・デッドスペースと見せる収納の活用で利便性を高めよう

生活スペースが限られている狭小地の注文住宅では、どうやって収納を確保するかが重要になってきます。
収納が多すぎると手狭になり、少なすぎると部屋に荷物が溢れてしまうので、狭小住宅ではデッドスペースを収納として活用しましょう。

天井を高くするかわりにロフトを作って物置にしたり、スキップフロアのちょっとした段差を収納にしたりすれば、生活スペースを圧迫することなく収納を確保することが可能です。

また、階段沿いの壁面に背の高い収納棚を作ると、階段を使って低い位置から高い位置まで荷物を収納できます。

ほかに、狭小住宅では見せる収納も効果的。
扉つきの収納棚や収納ボックスを使う場合、扉やボックスを引き出すためのスペースも必要なので、扉の位置や家具を置く場所などが制限されてしまいます。
しかし、収納棚に扉がなければ、家具のレイアウトも間取りも自由自在です。

見せる収納は、「荷物を取り出すときに扉を開ける」「片付けるときに扉を閉める」というひと手間を短縮できる、実用的な収納アイデアです。
かさばるフライパンやお玉などを壁掛けにしたり、食器をキッチンの足元に収納したりすると、戸棚を置かなくて良いのでキッチンも広く使えます。

注文住宅の場合、使いたいキッチンの種類やデザインに合わせて、見せる収納用の家具を作るのもおすすめです。
デッドスペースや見せる収納を使いこなして、生活スペースを圧迫せずに必要な荷物を片付けましょう。

まとめ

狭小地でも、アイデアや間取り次第で快適に暮らすことができます。
ただし、快適な住宅に仕上げられるかどうかは不動産会社の腕次第。
狭小住宅の設計をしたことがなければ、住みやすい狭小住宅のアイデアは提供できません。

狭小地の家づくりに興味が出てきた方は、一人一人に合わせた設計をしているダイアリィズと一緒に、新居のプランを考えましょう。

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